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遠山記念館特別展 中国絵画への憧憬―楊文驄「江山孤亭図」と江戸時代の文人たち―
2025年10月4日(土)~11月16日(日)
【開館時間、休館日、入館料について】
開館時間:10:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日、7月29日(火)
入館料:入館料:大人1,000円(800円)
学生(高校・大学)800円(640円)
※中学生以下は無料 ( )内は20名様以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方は ¥200割引となります。
明王朝の遺臣として清王朝と最後まで戦った楊文驄(龍友、1597~1645)は、日本においては武士道と重ね合わされて受容され、またその生きざまから文人達の敬意を集めることになりました。特に遠山記念館の所蔵する「江山孤亭図」は、名古屋の山本梅逸(1783~1856)が家財を売り払って購入し、京都の頼山陽が(1781~1832)この作品を出迎える際に裃を着けたという伝説を持ちます。実際に「江山孤亭図」には山陽の箱書があり、この他にも各時代の文人達による讃の付いた数々の付属品が添っています。「江山孤亭図」は文人達の信仰対象であったとさえ言えるでしょう。
本展ではこの「江山孤亭図」をはじめとする日本国内の楊文驄の作品を集めるとともに、それを受容した梅逸、山陽などの作品をならべ、この近世南画史の一面を浮かび上がらせることを試みます。
【主な出品作品】
・楊文驄「江山孤亭図」崇禎16年(1643) 遠山記念館蔵
・楊文驄「林泉清集図冊」崇禎11年(1638) 大阪市立美術館蔵
・山本梅逸「青緑桃源図」天保10年(1839) 遠山記念館蔵
・岡田半江「春靄起鴉図」天保12年(1841) 遠山記念館蔵 重要文化財
特別協力:独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター、東京国立博物館、京都国立博物館
助成:令和7年度国立博物館収蔵品貸与促進事業、公益財団法人朝日新聞文化財団