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遠山記念館の代表的な所蔵品をご紹介いたします。
遠山記念館の創立者である遠山元一が蒐集した美術工芸品を母胎とするコレクションは、日本と中国の書画・陶磁器、人形、染織品、世界の工芸品と染織品など、11,000点に及びます。
先祖伝来の美術品ではなく、昭和11年竣工の遠山邸の8ヶ所の床の間を飾るために、貴顕の来客に最高のもてなしのできる、格式ある家にふさわしい内容の書画工芸が集められました。平安時代のかなの名筆「寸松庵色紙」、鎌倉初期の「佐竹本三十六歌仙絵」は大正・昭和の数寄者垂涎の名品で、江戸時代の文人画 岡田半江「春靄帰鴉図」や、英 一蝶「布晒舞図」などとともに、国の重要文化財に指定されています。
また、昭和45年の遠山記念館の一般公開にあわせて、古代オリエントやアンデスの工芸、染織品などを追加して蒐集しました。その後も多彩な染織品を拡充して、コレクションの凡そ 7割は世界各地の染織品となっています。生活の中から生まれたものに美を見出していこうとする、元一の志向を受け継ぐ作品群です。これら時代と地域の多岐にわたる美術品を、年間 6回のテーマ展にて、順次展観をしています。