遠山記念館トップ> コレクション> インドネシア染織> 草花・幾何文様ろうけつ染腰布
インドネシア ジャワ島
ソロ 19-20世紀
木綿
107.9×266.4
ジョグジャカルタと同様に中部ジャワの古都ソロ(スラカルタ)も伝統文様のバティックに特色があります。この布にはジグザグの斜縞(ななめじま)の上によろけた花菱襷(はなびしだすき)をかけた文様が表されていますが、この独特な斜縞はパランと呼ばれる伝統文様のひとつです。パランとは刀のことですが、何がもとになって生まれた文様については、諸説ありますが不明です。本来王侯の一族のみが用いた禁制文様とされ、線の描き方や他の文様構成要素を加えることでいくつもの変化形が生まれそれぞれに名称がつけられています。ちなみにこの布のパランはパラン・ルサック(「刃こぼれした刀」の意)と呼ばれています。