遠山記念館

遠山記念館トップ コレクション 日本木竹工 > 笈形器局(おいがたききょく)

コレクション

  • 笈形器局(おいがたききょく)
    • 日本木竹工
    • Japan


飯塚鳳斎(二代 1872-1934)
大正時代
高60.0 36.0×38.0




二代 飯塚鳳齋(ほうさい1872-1934)は、初代の父について竹工を修行し戦前に活躍しました。
弟の瑯玕齋は現代竹工界をリードした作家。この修験者の背負い箱である笈(おい)のかたちをした煎茶道具入れは、大正14年のパリ万国装飾美術工芸博覧会で名誉賞を獲った大作です。大きく反らせた四柱竹に、籐(とう)のつるで化粧結びにされたどの面も、細竹のひごを繊細に編んで造られています。
正面の網代(あじろ)編みの観音扉には、意表をつくように斜め節目の亀甲竹の閂(かんぬき)を縦に入れ、周りは六つ目編み、その上下の台輪や天板と両側面、背面は、開き網代のくずし編みにして、高度で変化のある技巧を遺憾なく発揮しています。

戻る