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  • 志野宝珠香合 銘 尾上 美濃
    • 日本陶磁
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桃山時代 16-17世紀
高4.9 口径5.4 底径3.5




上部が尖った球形のいわゆる宝珠形の香合で、蓋に鐘楼と、その反対側に松を鉄絵で表しています。松の面は軽くへこませてあり、茶味を感じさせます。たっぷりと掛けられたつややかな釉には比較的大きな貫入(釉肌のひび)が入り、合わせ部分などに鮮やかな緋色(素地の鉄分が酸化して生じる赤い斑文)も見られます。
遠州流二世の小堀政之宗慶(元和6-延宝2年 1620-1674 小堀遠州の子)が箱の蓋表に「尾上」と墨書しています。尾上は山の頂を意味しますが、謡曲「高砂」にも謡われた尾上神社(兵庫県)の相生の霊松と、不思議な伝説を持つ鐘をイメージしてつけられたとも考えられます。

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