遠山記念館トップ> コレクション> 日本陶磁> 色絵蝶牡丹に鳥文鉢 古九谷
江戸時代前期 17世紀
高11.4 口径41.1. 底径21.3
口径40cmを超える端反(はぞり)の深鉢。見込み中央には岩陰から伸びる牡丹と、その上を舞う蝶という、まさに春たけなわの風情が描かれます。大和絵風の図柄を、濃厚な色彩の絵の具を盛り上げるように描く、「古九谷五彩手」の典型作品です。見込み側面には8つの「窓」(枠どり)を設け各々に異なったポーズの鳥を表しており、その表情は牡丹以上に目を引きます。また窓と窓との境に緑と紫の竹を引き揃えて配するのも独特です。外側面にも5つの黄色い枠内に、それぞれ異なった山水図を描いています。高台内中央に二重圏線内に緑釉のかかった二重角銘(判読不能)があります。