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  • 古瀬戸肩衝茶入 銘 大嶋 名物
    • 日本陶磁
    • Japan

室町時代 15世紀
高11.9 口径4.0 底径4.8




大振りの肩衝(かたつき)で、肩の張りは強く、口縁部の返しは細く締まっています。肩から胴へゆったりと膨らみ、腰から底へ同じようにゆるやかにすぼまり、きっちりとした胴紐(どうひも)と相まって安定感のある印象です。赤褐色の下地の上に鉄釉がムラムラとかかり、黒から紫褐色に変化しています。下地色の斑文がそこここに現れ、口縁部と肩には釉抜けも見られます。裾下は白土の素地(きじ)見せとなり、釉との境にも2か所指跡らしき抜けがあり、盆付底は糸切りです。銘は大嶋某(なにがし)の所持によります。藤堂高虎の子、高次に伝わり、その子高睦(たかちか)が襲封御礼として幕府に献上し、以来徳川家に伝わりました。藤言金襴、木下金襴、宗雪銀襴の仕覆が添えられています。

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