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  • 染付龍唐草人物図瓢壺
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中国 景徳鎮窯
明時代 嘉靖年間(1522-66)
高32.8 口径8.2 底径14.0×14.0




上部を球形に、下部を角型に形作った異形の瓢(ふくべ)形壺です。球形部には様々な花を咲かせた唐草文に4匹の龍を配し、角型の四面には、樹下に2人ずつ仙人たちを表しています。仙人たちは、日本の七福神の元とも言われる中国の八仙人のようにも見えますが、持物や性別などが一致しない人物像があり定かではありません。上部の器面いっぱいに描かれた文様と下部のすっきりとした余白が装飾効果を高めあい、コバルトの青の発色も深みがあります。肩の縁部分の釉薬のはげは、明時代末の景徳鎮民窯の青花(せいか)(日本では「染付」)磁器によくみられるもので、日本の数寄者(すきしゃ)に「虫喰い」と呼ばれ景色(見所)のひとつとして喜ばれました。底は素地(きじ)見せで、「大明嘉靖年間」の二重角銘が染付で記されています。

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