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  • 糸紡ぎ人形付クッション
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チャンカイ文化(後1100-1470年頃)
木綿・獣毛
34.2×32.7 高23.0




チャンカイは、ペルー中部海岸地方の砂漠を流れる河川のオアシスに興った文化です。農耕は灌漑に頼ることも多かったのでしょうが、ことに棉花はペルーがその原産地のひとつでもあり、今でもこの地での栽培が盛んであることからチャンカイ文化期にも主要な生産物であったことは想像に難くありません。このクッションの上の女性が紡(つむ)ぐのはより原種に近い茶綿で、左手に繊維を整え円錐形にした「篠巻(しのまき)」を持ち、ここから糸を紡ぎ出して右手の紡ぎ棒に撚(よ)りをかけながら巻きつけていきます。人形の体や頭の部分はアシの一種の茎や葉を束ね、顔はその上から布をかぶせ刺繍で目鼻および顔面彩色を表します。肩には白い紗(しゃ)のショールをまとっています。

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