遠山記念館

遠山記念館トップ コレクション アンデス染織> 獣神文様描染裂

コレクション

  • 獣神文様描染裂
    • アンデス染織
    • Andes


ペルー チャビン文化(前800-前500年頃)
木綿
35.4×28.4




ペルー、チャビン文化の時代にはジャガーに似た猫科動物を主神とする宗教が広まっていたと考えられており、北部高地にある大神殿跡のチャビン・デ・ワンタル遺跡では牙を剝(む)く獣神たちの浮彫彫刻が石板や石柱等に表されています。その信仰の拡大を示すかのように、主に乾燥の激しい南部海岸地方の遺跡からこの獣神と同様のモチーフの描染裂(かきぞめぎれ)などが見つかっています。この裂もそのひとつ。木綿平織地に茶の濃淡で獣神の横顔を描いています。鋭い牙を剥き、上目づかいににらみつける表情にチャビン文化の獣神の特徴が良く表れています。宗教施設を飾るための布であったのかあるいは衣装の一部であったのかは不明です。

戻る