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  • 加彩ネガティブ獣文様要塞形壺
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ぺルー レクワイ(前100-後800年頃)
高24.4 口径18.3 胴径24.2




口縁部が円盤状の壺で、胴部には帯状の張り出しがつけられ、その上に家屋や楯を持った12人の人物が乗り、山上の要塞(ようさい)のように見えます。帯状の張り出しで仕切られた4つの区画にそれぞれ「牙のある太陽」のような図が描かれています。レクワイは、ペルー北部高地の谷間カエホン・デ・ワイラスを中心に興った文化で、白地に赤黒の二彩で複数の人間が集う儀礼などの場面を表した象形土器や、着飾った戦士形の土器に特色があります。「ネガティブ彩文」とはこの土器の「太陽」モチーフ部分の彩色法を示します。染織技法でいう「ろうけつ染め」と同様の彩色技法で、ビクスやパラカスなど、形成期の後期から地方発展期(前500〜後500年頃)の土器に見られます。

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