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エジプト 中王国時代 前2133-1786年頃
閃緑岩
高46.7




古王国時代第6王朝に造られた王の座像です。額に聖蛇ウラエウス(残念ながら欠損)を付けたネメスという頭巾をかぶり、シェンディトと呼ばれる腰布を着る、王の正装をした姿で表されています。また、右手に布を握って、左手を膝の上に置く姿も典型的な王像の形式です。
日本では黒御影石と呼ぶ重くて堅い閃緑岩を丹念に彫刻して、均整のとれた体躯、締まった腰とりっぱな足など、理想の姿で表されています。
左足下にあるカルトゥーシュという、王名を記すための枠には、「上下エジプト王・デンデラの女王ハトホルの息子ペピ-永遠に生き賜え」と彫られていて、古王国第6王朝の王ペピ1世に捧げられた彫像と考えられています。

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