邸宅の大広間では、恒例となった遠山家の雛壇飾りに加え、新たにご寄贈いただいた明治・大正・昭和期の段飾りも特別に公開いたします。邸宅内に何組ものお雛様を一堂に飾るのは、今回が初めての試みです。
大広間に広がる大正期の華やかな雛壇飾りと、西棟に飾られた寄贈品の段飾りは、それぞれの時代に家庭で親しまれてきた雛祭りの姿を今に伝えるものです。
本ページでは、展示風景の写真とともに、大広間の雛壇飾り、西棟に並ぶ明治・大正・昭和の段飾りについてご紹介いたします。
邸宅の落ち着いた空間の中で、多彩な雛飾りをどうぞゆっくりとご覧ください。
昭和13年遠山家の雛祭り 前列左から三番目が遠山元一の母・美以、後列左端がお雛様の持ち主である長女貞子。家族や親しい人々と雛祭りを祝うひととき。
遠山邸の大広間では、十畳の座敷いっぱいに飾られた雛壇飾りをご覧いただけます。これらは当館の創立者である遠山元一が、長女貞子の初節句の祝いとして、大正時代に揃えたもので、京都御所の 紫宸殿風の館に人形を飾る「御殿飾り」と 関東風の「段飾り」の二組で構成されています。
御殿飾りは檜皮葺の本格的な屋根を備え、すべて組み立て式となっています。
一方、段飾りの五人囃子や随身は、収納箱の商標ラベルから日本橋十軒店の名工・二代目永徳斎の作であることがわかり、当時の雛人形制作の水準の高さを伝えています。
主に御殿飾りは京阪地方、段飾りは江戸で好まれた飾り方でした。
内裏雛や三人官女、調度品、抱き人形などが並ぶ、にぎやかな雛祭りの風景。
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