遠山記念館

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邸宅

母への愛情が詰まった昭和を代表する邸宅

東棟囲炉裏の間

書院作りの大広間

西棟7疊間

中棟2階応接室

遠山邸の平面図
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旧日興證券(現SMBC日興証券)の創立者 遠山元一が生家の再興と母の安住の住まいとして建てた遠山邸は、昭和11年(1936)の竣工です。当時の最高技術の大工、左官らに、全国から集めた、今日では手に入れることのできない材料をふんだんに用いて建てられました。戦後、母美以が亡くなられると、日興證券の迎賓館として使われました。

元一は晩年に、遠山邸は私邸でありながら、近代和風建築としての文化財的価値があると考えるようになり、その保存継承のために財団法人の認可を受けて、昭和45年(1970)から遠山記念館として一般公開を始めました。今日すでに4分の3世紀の歴史を重ねてきましたが、ほとんど増改築をすることなく、当初の姿を継承しています。平成12年(2000)には、現代では再現することのできない建造物として、また、近隣の景観に寄与する建物として、国の登録文化財となります。そして平成30年(2018年)には国の重要文化財に指定されました。

遠山邸は3つの棟を渡り廊下で連結するプランで建てられました。東棟は生家を再興したことを象徴する豪農風、中棟は貴顕の来客を接待するための格式のある書院造りの大広間があるスタイル、西棟は母のために数寄屋造りの座敷を設けました。これに、土蔵や長屋門を加えると、総建坪は400坪を越えます。3つの棟が建築様式を異にしていながら、全く違和感のなく溶け込み、心地の良い変化と趣を味わうことができます。これは、建築技術と細部の意匠がいずれも伝統に忠実で、一つとして手を抜くところがなく、木材、壁、建具や畳などの材料も、充分に吟味されていて、自然素材の持ち味を保っているからです。

表玄関から入って、畳廊下を進み、各座敷をゆっくりと見て楽しむことができます。18畳もある書院造りの大広間の真ん中に座って、床の間を背に3方に展開する庭の景色を堪能するのも、お気に召すまま。ゆったりと和の空間に浸っていただけます。

遠山邸のバーチャルツアー

遠山邸の美しい景色と特色ある和の座敷空間を、そこに佇んで眺めたと同じように体感することができます。360°を見る事ができるパノラマ映像の中に、見る人が虫の眼となって飛び回っているような不思議な感覚です。天井や部屋の隅までくまなく見られ、実際に建物を見ているのとは違った発見があることでしょう。ぜひ、お楽しみください!※中棟2階と離れ茶室は通常非公開です。

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