遠山記念館トップ> コレクション> インド染織> 男性用型染め万能布 アジラック
インドグジャラート州 20世紀
245×161
アジラックは、インド西部のグジャラート州とその周辺で作られる男性の回教徒用の万能布です。染めの工程は複雑で、防染用の糊をつけた木版で、文様を置き、染めたときに白く残す防染染色と、媒染剤をつけた型で文様を置いて、染めたときに発色させる媒染染色を組み合わせて行われ、これらの工程が、何度か繰り返されて作品ができ上がります。色は、藍と茜の2色染めで文様パターンは幾何文様のみで、ほぼ定型化されています。
主に被衣として用いられますが、首に巻いたり、頭に巻いてターバンにしたり、腰に巻きつけてドーティーのように用いるなど、その着装法は、かなり自由です。