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  • 衣裳人形「能舞台 竹生島」
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江戸時代後期 19世紀
高15.3(人形) 高52.0(舞台)




広い意味では、布製の衣裳をつけた人形は、すべて衣裳人形になりますが、一般的には手足を別に作り、金襴(きんらん)や縮緬(ちりめん)などの裂で衣裳を仕立てて着付けたものを分類していいます。日本の人形の中でも最も多いタイプのひとつで、題材も童子・美人・若衆・人気歌舞伎役者など幅広くみられます。写真は、舞台が備わった珍しい能人形で、能の舞台「竹生島(ちくぶしま)」を表したものです。仕舞、謡、囃子とすべての人形が揃っており、保存状態も大変良好で、頭は髪が植えられ、目にはガラス玉が入った、江戸時代後期の衣裳人形の典型的な作りとなっています。また組み立て式にもかかわらず舞台をはじめ橋懸かり、揚げ幕にもほとんど欠落や損傷がみられません。人形に対して舞台がやや小さめですが、この大きさであることが、人形を見せる上で程良いバランスを保っています。

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