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仁阿弥道八(天明3-安政2 1783-1855)
江戸時代後期 19世紀
高29.7




背中を丸め、目を細めて寛ぐ黒猫をかたどった手焙。背中部分から炭火をいれるようになっており、亀の甲羅形の蓋が付きます。その蓋裏には「仁阿弥」の押印があります。両耳の部分に穴が開けられており、ここから煙が出る仕組みです。黒楽の柔らかさが存分に生かされ、さらに毛艶を際立たせるためか、黒釉の上から銀彩が薄く施してあります。琳派の伝統を汲んだ日本の情緒と茶湯趣味を追及した洒脱な趣の作品で知られ、とくに陶塑物(とうそもの)に優れた腕前をみせた道八の傑作のひとつといえます。

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