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英 一蝶(1652-1724)
江戸時代 17-18世紀
紙本著色 29.7×55.3
重要文化財




英一蝶は、狩野派に学んだのち風俗画家に転向して成功を収めました。蕉風の俳諧に親しんだ機知と諧謔味溢れる画風が江戸の人々にこよなく愛され、異才を放った画家です。本図はその代表作としてよく知られています。武家屋敷に招かれたと思しき舞妓が布晒しの舞を舞う一瞬の姿態が活写され、流れる白布が着物の赤に美しく映えます。三人の囃子方も表情豊かで、華やいだその場の雰囲気が伝わってくるかのようです。一蝶の洗練された画才を堪能できる一幅です。従来は、幕府に睨まれて三宅島に配流となっていた間に描かれた「島一蝶」の優品とされてきましたが、近年は配流以前の作と考える研究者もいます。

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